睡眠時間に悪影響を与える長時間の労働時間

あなたの労働時間は大丈夫?

長時間労働を改善しよう!

どうしても短くなってしまう睡眠時間

どうしても短くなってしまう睡眠時間

時間外労働の長さは睡眠不足につながります

労働時間が長いと、結果的に睡眠時間を減らすことになります。睡眠時間以外の時間を削ることは難しいからです。ある調査によると、週40時間勤務で残業がない人は、睡眠時間が平均7.3時間と理想的な長さを確保できています。しかし残業時間が1か月80時間以上あり、毎日3.5時間程度残業している人は、睡眠時間が6時間しか取れていません。さらに1か月の残業時間が100時間を超え、1日当たり4.5時間程度の残業をしている人は、睡眠時間が5時間しか取れていないことが分かっています。この結果からも、残業時間と睡眠時間の短さに強い関連性が見られます。
時間外労働は健康に大きなリスクをもたらします。時間外労働が100時間を超えると健康的な生活に黄色信号が点灯します。実際に睡眠時間が7時間以上取れている人にくらべて、睡眠時間が5時間以下の人は、糖尿病の発症リスクが2.5倍に上がります。また睡眠時間を3時間以上削ると翌日の血圧が上がることが分かっています。もともと血圧が高い人はとても危険な状況になるでしょう。

睡眠不足はお酒を飲んでいるような状態を生みます

睡眠不足は精神的なダメージにつながります。不眠症患者の約2割はうつ病を患っていて、うつ病患者の7割は不眠症であることからも、いかに睡眠不足が精神的なダメージを生むかが分かります。また睡眠不足は仕事の質を下げてしまいます。研究の結果、起床後13時間が経過すると作業能率が落ち始めて、17時間を過ぎるとお酒を飲みながら仕事をしているのと同じレベルになることが分かっています。
看護師の勤務実態を調査した結果、12.5時間以上勤務しているグループは、8.5時間未満の勤務時間のグループに比べて3倍以上ミスをしていることが分かりました。看護師の職場のミスは、患者の命を危険にさらすことになります。車を運転する必要がある人も、重大な事故につながる恐れがあります。

良質な睡眠を取るために工夫しましょう

時間外労働が増えると、どうしても睡眠時間が短くなります。せめて短い睡眠時間を良質な睡眠にするように工夫してみましょう。
睡眠時間が短いと日中に眠気を感じます。その状態で車を運転すると事故を起こす危険があります。眠気を感じたら10分から20分の仮眠を取りましょう。カフェインには覚醒効果がありますので、仮眠から目覚める時間の30分前にコーヒーを飲みましょう。ちょうどカフェインの覚醒効果が出た頃にスッキリと目覚めることができるでしょう。逆に夕方以降はカフェインを含む飲み物は飲まないようにします。お酒の飲みすぎも眠りを浅くしますので控えましょう。スマホなどのブルーライトも覚醒効果があります。就寝前はできるだけ見ないようにしましょう。
さらにしっかり眠るために、室温を16度から25度に、湿度は50%から60%にして眠りやすい環境を整えます。週に1度は布団を干して、肌触りの良い状態にしておきましょう。

長時間労働を改善したい人におすすめ!