残業の少ない職場に転職する
残業が少ない業界、職種へ転職しましょう
長時間労働を避けるためには、残業が少ない職場で働くのがいちばんです。そのためには転職する必要があるかもしれません。転職する時は、残業が少ない業界、残業が少ない職種を選ぶことが大切です。業界や職種によって、残業の多さに大きな差があるからです。
業界でいえば、広告やIT企業、金融業は残業が多い企業が多くなっています。逆に機械メーカーや医療機器メーカー、インフラ系の業界は残業が少ない傾向がありますので注目しましょう。ただし残業が少ないメーカーでも部署によっては残業が多くなってしまいます。その点では職種選びも大切です。ある程度職歴を積んだ人は、全く経験のない職種へ転職することに抵抗があるかもしれません。前職の経験を活かしつつ、残業が少ない職場への転職が理想的です。飛び込みの営業を行っていた人は、ルート営業に職種で採用してもらうなどの方法があります。
「みなし残業」「固定残業代制」に注意
転職先の残業制度にも注目しましょう。「みなし残業」「固定残業代制」「裁量労働制」には注意が必要です。この残業制度を採用している企業で、定時に仕事を終えている人はほとんどいません。実情は長時間労働を強いられて不満を抱いている従業員ばかりです。本来この制度なら、早めに仕事を終わらせて定時に帰れば、定額支払われている残業代が全て働かずにもらえる計算になります。しかし「みなし残業」を採用している企業で働いて、定時までに仕事を終えることはほとんど無理です。膨大な残業時間が「サービス残業」状態になってしまうのが普通です。そもそも従業員に残業をさせるつもりがない企業なら、このような残業制度を採用しません。
転職の際は残業制度に真っ先に注目するようにしましょう。
残業が多い社風の企業を見抜きましょう
「従業員に残業をさせない」という姿勢の企業に転職できれば、長時間労働を避けることができます。転職する時は、企業の社風が大切になります。逆に「やりがいのある仕事ができる幸せ」「根性のある社員が出世する」「体力勝負で勝つ」などの社風を持っている企業に入ると、「残業をすることが素晴らしいこと」になってしまいます。企業の社風は、公式サイトの「社長メッセージ」や、求人票の「うたい文句」などである程度分かります。さらに転職時の面談で採用担当者の雰囲気や言動から見極めることもできるでしょう。
また転職先の従業員の「年収」と「基本給」について調査してみましょう。基本給の割に年収が多い場合は、残業が多い職場ということになります。また面接の際にどの程度残業があるのか直接聞いてみるのも手です。仕事をする気がないと思われないように、やる気をアピールした上で残業についての質問をしてみましょう。