知るべき疑問「世界の労働時間」とは

あなたの労働時間は大丈夫?

長時間労働を改善しよう!

世界と日本の労働時間を比べる

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日本人は働きすぎ?の本当のところ

ほとんどの日本人が持っている共通認識が「日本人は働きすぎ」というものです。「エコノミックアニマル」とアメリカ人に言われた経験があり、日本人の働きすぎは世界でも有数だという認識がある人が多いと思います。実際のところ日本人は、世界各国の人に比べて働きすぎているのでしょうか。アメリカや欧米諸国、経済発展が著しいアジア各国の労働者と比べるどうなのでしょうか。
労働時間について、調査結果によると日本人の就業者1人当たりの年間労働時間は「1,719時間」となっています。年間250日働くとすると、1日の労働時間は6.9時間になります。自分の労働時間と比較しても、意外と少ないという感想を持った人が多いかもしれません。ただしこの数字はバイトやパートを含んだ結果ですので、フルタイムで働いている人の勤務時間はもっと長くなることが考えられます。

世界各国の労働時間を知りましょう

それでは世界各国の労働者はどのくらい働いているのでしょうか。世界の就業者1人当たりの年間労働時間は「1,749時間」となっています。日本人の年間労働時間よりやや多いことが分かります。実は日本人はそれほど働きすぎではないのかもしれません。
労働時間がいちばん長いのは南アフリカの「2,209時間」で、2位はメキシコの「2,142時間」、3位はお隣の韓国の「2,114」時間と続きます。最下位はドイツの「1,368時間」です。南アフリカの労働者が年間250日働いているとすれば、1日の労働時間は8.8時間以上になります。一方でドイツの労働者は1日5.5時間程度になります。日本の6.9時間はちょうど真ん中あたりです。南アフリカとドイツの労働時間の差はとても大きいことが分かります。また日本人の労働者もドイツの労働者が少しうらやましく感じるかもしれません。

長時間労働インワールド

世界各国の労働者はどの程度「長時間労働」をしているのでしょうか。そのカギになる数字は「週49時間」です。49時間以上働いている労働者は「長時間労働者」と認定されます。
調査の結果、日本人の長時間労働者の割合は21.3%になっています。およそ5人に1人が長時間労働に従事していることになります。長時間労働者の割合が多いトップの国が韓国で32.4%、およそ3人に1人となります。アジア各国は全体的に長時間労働者の割合が多いという結果が出ています。イギリスは12.5%、アメリカは16.6%、ドイツは6.1%で、フランスはなんと4.6%しかいません。20人中19人は長時間労働をしていないという驚きの数字です。そういえばフランス人は、どことなく幸せそうに生きているという印象があります。日本人もフランス人のように長時間労働から解放されれば、幸せそうに暮らしている国民という印象を世界に与えることができるかもしれません。

長時間労働を改善したい人におすすめ!